(https://www.mag2.com/p/news/mag_author/0001657727より)

咳止め薬と風邪薬の乱用が10代の若者にひろがっています。

厚生労働省の研究班が、2018年に全国の精神科医療機関約1500施設を対象に調査したところ、薬物依存症の原因で最も多いのが咳止め薬と風邪薬でした。5年前の調査で最も多かった危険ドラッグの乱用者はゼロ人で、薬物依存の原因が危険ドラッグから咳止め薬に移行したのです。咳止め薬と風邪薬は薬物依存症の原因のうち約40%を占めていました。咳止め薬と風邪薬はドラッグストアなどで簡単に、入手できる上に安価であることから近年急増しています。社会の閉塞感が増す中で、疎外感と孤独感、生きづらさを感じている若者が薬物依存症にかかるリスクが高くなっています。未成年者はアルコールとタバコの店頭での購入が原則禁止されるので、依存性物質として購入可能な咳止め薬と風邪薬に流れているのかもしれないのです。

≪依存成分≫

◎ジヒドロコデイン(オピオイド)

オピオイドとはオピウムのようなものという意味。オピウムはアヘン、すなわち麻薬のこと。オピオイド依存症は、アメリカで年間数万もの死亡者が出ている。

◎メチルエフェドリン

エフェドリン由来の化学物質。エフェドラという薬草から抽出されるアルカロイド物質で、交感神経刺激薬。薬理学的には覚せい剤とほぼ同じ薬。合法的に手に入れることができる覚せい剤

 

もともと咳とは進化の過程で人間が獲得した防御機構であり、風邪をひいて咳をするのは、ウィルスや細菌などの病原体を気道から排除するための反射なのです。OTC薬から、ジヒドロコデインとメチルエフェドリンは除くべきなのではないのか。咳止めとしてこれらの成分が必要な人は医療機関でのみ処方されるべきだと思います。