夏のお弁当、酸っぱさに要注意?
― 酸蝕歯とお酢・レモンの話 ―
暑くて食欲が落ちるこの季節。さっぱりした「酸っぱいおかず」が食べたくなりますね。お弁当にも、レモン、酢の物、マリネなどがよく登場する時期ですが、実はこの“酸っぱさ”、歯にとっては少し注意が必要なんです。
酸っぱい=“酸”が強い
お酢やレモン、柑橘類などの酸性の食べ物は、繰り返し摂取することで歯の表面(エナメル質)を少しずつ溶かす可能性があります。
これを「酸蝕歯(さんしょくし)」といい、
- 歯の表面のツヤがなくなる
- 歯が薄く透けて見える
- 冷たいもので歯がしみる
といった症状が出ることもあります。
食後のケアがポイント!
酸性の食べ物を摂ったあと、お口の中は一時的に酸性に傾いています。その状態を放っておくと、酸蝕や虫歯のリスクが高まります。食後すぐの歯みがきをする時は・・・
- やわらかめの歯ブラシ
- フッ素入りの歯みがき粉
を使って、やさしく丁寧にケアしましょう。
外出先で歯みがきができないときは、水で口をゆすぐだけでもOK!酸を洗い流す効果があります。
おいしく食べて、歯も守る
夏は「食べやすいもの」が選ばれやすい季節。でもそれが「歯にやさしいかどうか」は別の話です。さっぱりした酸味も楽しみながら、お口のケアも忘れずに!「歯がしみる」「表面がザラザラする」などの違和感に気づいたら、どうぞお気軽にご相談ください。
