春の寒暖差で歯がしみる?

「冷たい飲み物がしみる」「風が当たると歯がキーンとする」 という症状を感じた方は多いのではないでしょうか?これは知覚過敏の症状かもしれません。実は、春の寒暖差が知覚過敏を悪化させることがあるのです。

春は朝晩の気温と日中の気温差が大きく、体調を崩しやすい季節ですが、歯にも影響を与えることがあります。特に日頃からしみるなどの症状がある方は、寒暖差によってその症状が、強くなることがあるのです。

●歯が温度変化に敏感になる

歯の表面はエナメル質という硬い組織に覆われていますが、その下に象牙質があります。象牙質には細かい神経の通り道(象牙細管) があり、エナメル質が薄くなると、この神経に刺激が伝わりやすくなります。春の寒暖差で温かい飲み物・冷たい飲み物を交互に飲んだり、外の冷たい風に当たったりすると、歯の神経が過敏になり「しみる!」と感じる のです。

●ストレスや歯ぎしりによる影響

春は 新生活や環境の変化 が多い時期。無意識のストレスで歯を強く噛みしめることが増えると、歯の表面がすり減り、象牙質が露出しやすくなります。その結果、知覚過敏の症状が悪化することがあります。

●花粉症や口呼吸による影響

春は花粉症の季節。鼻が詰まると口呼吸になりがちですが、これが歯の乾燥を引き起こし、知覚過敏を悪化させる原因になることがあります。歯の表面の唾液が減ると、知覚過敏を和らげるバリア機能が低下し、外部の刺激が神経に伝わりやすくなるのです。

春の寒暖差に負けず歯を守ろう!

春は 寒暖差や花粉症、ストレス など、知覚過敏が悪化することもあります。日々のケアをしっかり行うことで 「しみる!」を防ぎ、快適に過ごすことができます。もし「最近しみる症状がひどくなったかも?」と感じたら、 早めに歯科医院で相談することをおすすめします。