「さしすせそ」が上手く言えない・・・

先日「子供がさしすせその発音が、うまくできないので、診察してほしい」と受診されました。言葉の発音に問題がある原因としては、聴力の問題・口の中の機能や形態の問題・言葉の発達や、知的発達の遅れなどがあります。

 

口の中の機能や形態の問題

口の中の機能や形態の問題というのは、「舌小帯短縮症・粘膜下口蓋裂」という、生まれつきの形状があります。

舌小帯短縮症

舌の裏側についているヒダ(舌小帯)の長さが生まれつき短い状態のことを言います。

舌小帯短縮症があっても、特に発音に影響がないことも多いのですが、程度によっては舌足らずになったり舌の先を使う「ラ行」などの音を発音しにくくなる場合があります。

粘膜下口蓋裂

口唇口蓋裂とは、生まれつき口の中の天井の部分(口蓋)や唇に裂け目のある状態です。

粘膜下口蓋裂がある場合、一見正常な粘膜の下の筋肉に裂が生じている状態ですので、見た目では分かりません。

 

お子さまの発音が気になって、ネットなどで調べて自己診断をして不安になったり、一人で抱え込まずに医療機関に相談してみましょう。